引きはがし試験(ピール試験)

概要

粘着テープなどの引きはがし時に必要な力を求めるための試験となります。
引きはがし粘着力(N/10mm)としてテープ幅10mmあたりを引きはがすのに必要な荷重を測定します。

対象規格:JIS Z0237

測定原理

試験対象のテープを試験板に貼りつけ、テープ端部を掴み引きはがしていきます。その際の引きはがし荷重をロードセルで測定していきます。
引きはがし荷重の平均値をテープ幅で除し、10倍して引きはがし粘着力(N/10mm)を算出します。

引きはがし粘着力(N/10mm)=引きはがし荷重(N)×10テープ幅(mm)

試験板

テープを貼りつける試験板は試験規格(JIS Z0237)でSUS304との記載があります。試験板の表面粗さについてもRa;0.05μm±0.025μmの規定があります。
カタログ用の数値取得や、比較試験などでは規格規定の試験板の使用をお勧めします。
実使用環境におけるテープの剥がれづらさを確認したい場合は、使用箇所と同様の試験板を使用することが推奨されます。
テープの剥がれづらさは貼りつける板の種類や表面粗さで大きく変化しますので、使用箇所に合わせることが必要となります。